東習志野巨大マンション「ユトリシア」について考える: 2008年10月 アーカイブ

2008年09月 | メイン | 2009年01月

2008年10月18日

ユトリシアの地下から1日にプール約5杯分の地下水を揚げているという事実

「土壌汚染は完了した」と行政も業者も言っている所だが、
このブログにも公表されているように、地下水汚染は改善されていない。

改善されないどころか、100m先で飲用使っていた井戸水からも汚染が出てしまった。

習志野市環境保全センターの話だと、地下水浄化のために JFEの管理井戸からは、

年間約215,000立方メートルの地下水を汲み上げて捨てている。

内訳は、トリクロロエチレン対策で 59,000立方メートル/年。
ホウ素対策で156,000立方メートル/年。

トリクロロ対策井戸は毎日約50立方メートル揚水している。
ホウ素対策井戸は、人為的に止める事もあるので1日どれ位という数字は
ないそうだが、年間で156,000立方メートル。
365日で割ると、1日約427立方メートル揚水している。

トリクロロ対策、ホウ素対策を合わせると1日約477立方メートルの
地下水を捨てている事になる。

一般的な25mプール(25 × 13 × 1.5 mとして)で100立方メートルなので、
約477立方メートルという水量はプール5杯弱である。

1日プール約5杯の地下水を捨てるために汲み上げている!
年間にするとプール1,741杯分!

これだけ汲み上げて、さらに14階15棟の総重量がかかって、
地盤沈下は大丈夫なのか?

行政では
「汲み上げても、その分入るので沈下はしない」
と、しているが、それは地下水が補充されての話。
地下水量が減少したり渇水することはないのだろうか?

そして、「汲み上げてもまた入る」と言っている割には、
地下水がきれいにならないのは何故?

このやり方で地下水浄化は10年、20年かかるかわからないと言う。(県環境生活部の話)

今回、新たな汚染が出てしまったことで、長谷工はマンション敷地内に
長谷工管理の観測井戸5本、1本の揚水井戸を東側公園の中に設置した。
敷地周辺にはすでにJFEの管理井戸が20本近くあるので、ここは井戸だらけだ。

夜、静かになったら当地周辺を歩いてもらいたい。
地下水をザバザバ汲み上げて排水している音が良く聞こえる。

そして地下水がいつまでも豊富にあるという補償はどこにもない。

Copyright ©2007-2011 東習志野巨大マンション「ユトリシア」について考える