2007年3月24日(土) 午後1:00より、
東習志野コミュニティセンターにて長谷工さん主催の
説明会が行われました。
地域別を含めると3回目になります。
このお知らせがポスティングされたのが、3月16日(金)。
8日前ですよ。 なんだこれですわ。 まったく。
ほんとに迷惑極まりない。
出された資料は、当初の図面と変更後の図面。
変更後の日影図、今までに地域住民から出された要望に関する回答書の3部。
お決まりの挨拶のあと、資料に沿って説明が始まる。
A4、8ページ、18項目に関する要望と回答があるのですが、
回答書の出所が会社名のみで、責任者の名前も印もナシ。
(画像をクリックすると拡大します。)
地域住民が一番気にしている「計画規模の縮小」は以下の通りでした。
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1505戸 - 1491戸
階数 - 15階 (変わらず)
A棟 - 北側に6M移動、付属棟を東へ2M移動
B棟 - 西妻側4階、9階部分を18Mカット 位置を南へ2M移動
C棟 - 東妻側を8M、東側住棟を10M西側に移動
D棟 - 東側住棟を6M西側に移動
E棟 - 東住棟を7M西側に移動
その他、駐車場の移動もすこしあります。
西側にあった3箇所の車輌出入口 - 2箇所
南門(県営側)を開ける - 開けない事にした(人の通行はあり)
駐車台数 1505台 来客用6台 - 1491台 来客用20台 合計1511台
_______________________
「精一杯の変更」だそうです。
約1時間の説明のあと、質疑応答。
規模の大きさの割りに、西側だけに車輌出入口がある事に関して
西側住民の方から不満の声。
有事の際にどうするんだ、東西南北の住民感情としてもしこりになるだろう
と、意見。
南側は県営住宅の生活道路、東側は車幅が狭く、車道と歩道の区別がない、
北側はマラソン道路という広い歩道があり、
習志野市はそれを分断することを許可しない。
西側は歩道と車道が分かれているなどの理由から
西側に集中してしまう事を許していただきたいとの事。
「決してこれは事業者が西側だけに車輌出入口を計画したのではない、
事業者は東西南北に出入り口を作りたかった。」←ココを強調。
ここで個人的な意見を述べさせてもらうと、
そもそも 東、南、北が使えないというのが分かっているのなら
車1500台近くが出入りする様な建物を建てられる立地条件ではないのでは?
という素朴な疑問。
計画規模の縮小案に対して
「たいして変わってねーじゃねーか!」
「もっと考えて」
という意見が多数あがる。
長谷工の企業理念を問い、
「社会に貢献するような立派な建物を建ててはじめて
ご苦労様と言われ、利益がでるんじゃないか。
何故多くの人に迷惑をかけるんだ」 という強い意見に対して
「ここで企業理念に関して議論するつもりはありません。」と言い切る。
図面には建物の容積率も記載されていない、
それを計算する為の数字もナシ。
一番最初にもらった「計画概要」にも
建物の容積率の記載ナシ。
一体、当初の計画は何%で、縮小案は何%なんだろう?
住民から、
「敷地に5棟と言っているが、15棟に見える。
これは内部の建物に日陰がかかることをごまかすためではないのか?」
「電車だってつなぎ目があっても、一両ずつ数えるじゃないか」
「建物と建物の繋ぎ方はどうなっているんだ」
などの質問が相次ぐ。
これらの質問に関しては、「渡り廊下のようなもので」という答え。
そして「エキスパンションジョイントというのを使います」という。
渡り廊下みたいので繋げば、
建物って1棟になるんだぁ?? へぇ
なんか建築の世界って不思議だなぁ。
この話で盛り上がると、司会進行のテン設計の方が
「みなさん、いつまでもこの議論を続けますか?」
と、質問を中断させるような発言。
それってどうなんでしょう?
疑問があるから質問してるのに、なんで一方的にさえぎろうとするんだ?
説明会にならないじゃない。
会場からブーイング。
結局、「次の方どうぞ」と、あいまいに進行させられる。
駐車場の容積も答えられない。
「データを持っていませんので」←が理由
こんなに大きなプロジェクトなのに
「データを持っていない」という理由で答えられないなんて、
建築主らしからぬ発言。
「この建物とこの建物の間隔はどれくらいですか?」
(定規を出してきて、手計りしながら)
「えーと・・・1Mくらいです。」
「ここは?」
「えーと、8Mくらい」
くらいって・・・
くらいってなんだーーー(笑)
設計に関する全ての数字は頭の中に入っているか、
もしくは即答できるような準備は当然のことなんじゃないでしょうか?
相変わらず不思議な方達です。
Q.「東習志野に来れるはしご車が一台しかない、
しかも9階までと聞いたが、防災面はどうなっているのか」
A.「消防車の寄り付きは13箇所あります。
各戸からは二方面に非難できるようになっています。」
(高層部に住む人は、脚力勝負ですね・・・ぼそ・・。)
Q.「4000人から5000人の人が住むと仮定して
周辺の避難場所のキャパはあるのか」
A.「地震が起きても倒れにくいですので、
避難勧告が出ても全員が非難するかどうかわかりません。
逆に、この敷地内の方が安全ということで残る方もいると思います。」
あとの方で、これに関連して、長谷工さんが、
「すいません。ここらへんの避難所ってどこなんですか?」
と、逆に聞いてくる。
そ、そんな事も調べてないの・・・? 知ってるかと思った・・・。
相変わらず不思議な方達だ。
一団地認定についても、建物の繋ぎ方についても
「許可を出すのは、審査機関です。 通らなければまた考えます。」とのこと。
Q.「他の所でエキスパンションジョイントを使った建物が
1棟と認められずに、建築許可を取り下げられたが?」
A.「ですから、決めるのは審査機関です。それに従うだけです。」
違法行為をして取り下げられている事実があるのに、
それでも出すというのがよく分からない。
最後の方で、
「決めるのは検査機関だ。あなた達には関係ない なんて、
ヒジ鉄をくらわすような言い方じゃ説明会にならないでしょ?
住民を不安にさせないことが説明会なんじゃないの?」
と、言われる。
まったくです。
「敷地内の建物同士で日陰が3時間以上になる戸数を次までに出してきなさい」
という発言もありました。
そうですね。外側の環境も大事ですが、
敷地内の建物の事も気になります。
まだ事前協議の段階だそうですが、
毎回こんな説明会じゃ、地域住民の不満や不安は増すばかりですね。
そうそう、習志野市では
「工業地域においては、原則として住宅を目的とする開発事業は行わないこと。
ただし、周辺の環境を勘案し、市長が特に認めた場合はこの限りではない。」
というのがありますが、習志野市長さんは認めるんでしょうか?
既に周りが住宅地になっていますから、周辺の環境を勘案し という部分では
分からないでもないですが、だったら周辺の景観と合うようにして欲しいものです。
一箇所に、しかも急激に人口が増えるとどうなるか なんて、
悪いことしか想像がつきません。