東習志野巨大マンション「ユトリシア」について考える: 第2回説明会
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第2回説明会

2月24日 土曜日 午後6時から 長谷工さんによる
3丁目町会向けの説明会がありました。

私は以前から予定していたスケジュールをキャンセルして
説明会へ出かけました。
降って湧いた「騒動」は日々の予定を狂わせます。本当に迷惑な話です。
でも、自分の目と耳で確かめないとね。

会館はあふれるほどの出席者。70名くらいはいたでしょうか。

第1回説明会を欠席した方もいたので、もう一度映像による説明。
その後質疑応答に入りました。

第1回の時は、あの場所で初めて詳細を知ったので
皆さん「何がなんだか」でしたが、
今回はさらに疑問となる事、個々の要望など
多くの発言者が出ました。

本当にたくさんの意見、質問、要望が出ましたが
その中でも あれ?? と思う箇所がいくつかありましたので
それについて書き出します。


1.「長谷工コーポレーションさんの企業理念とは何ですか?」

という質問に、主催者側からすぐに言葉が出ませんでした。

顔を見合わせたり、手帳を探したり、紙切れが渡されたりして
やっとこ手帳のようなものを見ながら、

『都市と人間の最適な環境創造を通して社会に貢献する』
と、開発推進部長さんから言葉が出ました。


個人的意見ですが、私はとっさに「社長さん、可哀相」と思いました。
企業としては、このような住民との会合は良くある事でしょうし、
それよりも何よりも、社内で地位のある方が、
企業理念をスラスラ言えない。 

自分が同じ会社の人間であの場所に居たら、
恥ずかしくて顔から火が出ちゃいます。

「ホームページにも書いてありますが・・・」
とおっしゃっていましたが、探しても見当たりません。
どこかな書いてあるのかな?
通常、企業理念なるものは一番目立つところにあると思うのですが・・。

「リクナビ2008」という求人サイトにこんなことが書いてありました。

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都市と人間の最適な環境創造を通して社会に貢献する

 人々が住み、働く場所としての「都市」、そこに暮らす「人間」、
 そして人々の心に安らぎを与え都市の景観に潤いをもたらす緑、「環境」。
 「都市」・「人間」・「環境」、この3つの理想的な調和が私たちの企業テーマです
 都市生活に関わるすべてを事業フィールドとして、
 都市の未来のあり方を考える「都市環境創造産業」。
 それが長谷工グループの進む道です。
 当社はこれまで43万戸を超えるマンションを世に提供し、
 都市の住宅事情向上に貢献してきました。
 都市に住まう人々の豊かで快適な生活のため、優れた住環境を創造し、
 人々に「夢」を提供する。それが私たちの社会貢献であると考えています。

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「都市」「人間」「環境」の調和を柱にしているようですが、
東習志野は「都市」ではありません。

都市とは
(1)繁華な都会。人口が集中する地域。
(2)人間・金融・情報などの集中により、近代資本主義社会を形成する中核的役割を担う地域。
(3)人口を集中させる機能や施設を計画的に一定の空間に集めたところ。
を意味します。

東習志野はこれに当てはまりません。

だとすると? 一企業が東習志野を都市にしようと??
無謀すぎると思うのは私だけでしょうか。


2.「建築確認を公的な所へ出して欲しい」

この要望の答えは、
「民間に出すつもりです。 今はどこも民間へ出してます」

いや、昨今色々な問題が起きているから
あえて「公的機関へ」と頼んでいるのです。
「他の企業も民間だから」というのは理由にはならないと思います。
不思議です。



3.「基礎の杭は何本か。 また基礎は何メートル掘るのか。」

この質問の答えは「次までに用意します。」
お答えされた部長さんはこの企画の最高責任者と聞いています。
基礎工事の杭の数くらい、掘る深さぐらい把握してないんでしょうか。
不思議です。


4.「問い合わせ用にEメールはないのか。」
「ありません。お問い合わせは電話がFAXでお願いします。」

これは前回の時にも出た質問ですが、このご時勢にEメールが使えないらしいです。
電話もフリーダイヤルではありません。かけた方が料金を払うシステム。

「電話やFAXだと履歴が残らないので、是非Eメールアドレスを用意して欲しい」
との要望には、がんとして「電話かFAXで」を強調していました。
立派なHPをお持ちですし、それなりのプログラマーやエンジニアがいらっしゃるでしょうに
なぜアナログな手法にこだわるのか。
とても不思議です。 


5.「付近の交通量調査で 類似のマンションを参考に と言っていたが
  類似とはどこのことでしょう。」

この答えは約400数戸のマンションだそうです。
どこが類似しているのでしょう。
不思議です。




6.「日影に関して住民に説明漏れはないですか。」
一瞬、何の事だろう?という表情をされたのち、
「真太陽時の事ですね。」と説明を始める。

「真太陽時」はここのブログでも紹介していますが、
図面の時間と標準時間にはズレがあると言う事です。
一般市民は「真太陽時」という時間の読み方を知らないのが普通です。
決してうそではないのは分かっていますが、
一般市民に分かりやすく説明するのは、
専門業者の義務じゃないでしょうか?

「では、実際はもっと早くにかげるんですね?」
という質問に、
「はい。15分くらい。」

ちょっと待って。 明石と東京で18分の差ですよ?
それくらい知らないのでしょうか。
「15分くらい」なんてアバウトな答え方、とても専門家とは思えません。
不思議です。





第1回の時に出された要望の答えはあったかと言うと、
えーと・・・、春秋と夏至の日影図と北西の風についての資料だけでしょうか。
日影図の図面と3D映像がありました。

建物の高さの事、道路を含め行政との関わりのこと、実際の工事のこと等々、
前回出された要望の答えはありませんでした。
約一ヶ月では無理なようです。

「これからもみなさんと話し合いを設け、強引に着工することはありません。」
とおっしゃっていました。

それにしても不思議だらけの説明会でした。

計画や工事云々以前に、
やはり業者としての、専門家としての姿勢に疑問が残りました。

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