東習志野巨大マンション「ユトリシア」について考える: 真太陽時
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真太陽時

真太陽時(しんたいようじ)と読みます。
時刻の表示方法のひとつだそうです。
建築関係とか気象関係の方なら普通に知ってる事らしいですが、
一般人にとっては耳慣れない言葉です。

第1回説明会で資料を頂いた方は、
時刻日影図の右下に小さく「真太陽時」と書いてありますので
確認してみて下さい。


真太陽時とは、太陽が南中に来たときを正午12:00として表す時刻法で、
私たちが見ている時計の正午12:00とは違います。

日本では日本標準子午線(東経135度)に位置している兵庫県明石が
日本の標準時の基点となります。

日本は南北に長いので、
正午12:00に明石の南中に太陽があっても
それより東の東京ではすでに12:20位になっています。
逆に明石より西の地方ではでは時計の針が正午をさしていても
まだお日様は南中まで行っていません。

「笑っていいとも!」が始まった時のお日様の高さは
明石では南中ですが、千葉ではすでに西にかたむき始めているはずです。

このように最東端と最西端では約1時間の誤差が生じるので、
日影図を作る際に地域差が出ないように
時計で見る時間ではなく、太陽が冬至の南中に上がった時を基準にしよう
というのが真太陽時です。

正午12:00に太陽が南中にあるのは明石ですので明石が基準になります。

ですから頂いた日影図は
冬至の明石天文台直下に東習志野2丁目を持ってきた時の日影
という事になります。

実際は私たちの町は明石よりもずっと東に位置していますから、
ここに書かれている真太陽時の時刻よりも
時計で見る時刻は20分早くなると解釈して下さい。


つまり建設予定東側のお宅で真太陽時15:00から日陰になるというのは
実際の時計では14:40位から日がかげるという事です。

逆に西側に位置する1丁目の皆さんの方は、
9:00まで日がささないのではなく、
標準時間で見ると8:40位から日がさすことになります。


明石と東京で18分48秒の差だそうです。


これは詐欺でもなんでもなく、
日影を全国平等に表示しようという日影規制の方法なので
違法でもありません。

私たちが目にしている普通の時計と
真太陽時という時刻の数え方が違うという事です。


参考 天文の基礎知識
    リフォーム用語辞典 真太陽時とは   

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